NTT株がまさかの下落

2023年11月14日

2023年11月7日、日本電信電話(NTT)株が急落していました。

NTTといえば、いわずと知れた超大企業。いわゆる「大き過ぎてつぶせない」です。なので株も基本的には「超安全」(なはず)。

もちろん、株式に絶対はありません。例えば東京電力。2011年の東日本大震災で原発事故が起きるまでは「確実な株」でした。NTTは電話ですが、東京電力は電気。いわゆる「インフラ産業」は安定して儲かる企業ですので、当然ですが株価、さらには配当も安定しているといわれています。

そのため、退職金で東電の株を買い、老後の資金にしようという方も多く、またそれが出来るのは大手企業に勤めている、いわゆる「勝ち組」という感じでした。

しかし現実は残酷です。もはや「神話」といってもいいくらい安全だった株も急落。老後の生活プランが崩壊してしまったという方も多かったでしょう。

 

さて話をNTTに戻します。今回はNTT西日本の子会社から、およそ900万件の個人情報が不正流出したというものでした。8日、島田明社長による謝罪会見があり、その内容は、

「ガバナンスが効いていなかった」
「今後はUSBの使用を一切禁止する」

もちろん、起こってしまったことはしょうがない。少なくとも原発事故よりは遥かにマシですし、個人情報が流出したといっても具体的な被害がなければ「またか」「他の会社でもあったよな」といった程度で済ましている方も多いのかもしれません。

とはいえ、株式にとってこの事件は大問題です。当然ですが値下がりは免れない。通常は170円台後半で大きな値動きのない株価が急落し、気づけば160円台に突入。

実はこのNTT株、株価の値下がりを見て思い切って購入してみることにしました。以前も売買を行ったことがあったのですが、その時は、

買値:173.2円
売値:175.8円

約2円の上昇ですが、200株購入していたため、実際に利益は約400円。なので175円を下回った辺りは「買い」と考えています。

というわけで、今回の買値は「172円」。前回よりも安く買っているので、175円、もっといってしまえば176~178円程度に回復すれば利益が出るはず……。

しかしそんな美味い話にはなっていないようです。個人情報流出の影響は思ったよりも大きく、気づけば160円台突入。もし買値があるとすれば169円、あるいは168円台。もしかしたらもっと下がってしまっているかも……。

 

一気に値下がりした株は確かに魅力的なんですけどね。ただ、そういった株は基本的に「ワケあり」であると考えた方がよさそうです。要するに、

「まだまだ下がる」
「ちょっとやそっと安い値段で買ったくらいでは損するかも」

なのかもしれません。